return
関数の実行を終了し、指定された値が関数呼び出し元に返されます。
文法
return [[expression]];
説明
return
文は関数内で使用され、その関数の実行を停止します。
値が指定されると、関数の呼び出し元にその値を返します。
もしこれが省略されると、代わりにundefined
が返されます。
下記のreturn
文の書き方は、全て関数の実行を止めるものです。
return;
return true;
return false;
return x;
return x + y / 3;
例
return
文は、自動セミコロン挿入(automatic semicolon insertion - ASI)による影響を受けます。
return
キーワードと式の間には、行終端は存在しません。
return
a + b;
// ASIが入ることで、次のように変換されます。
return;
a + b;
注意事項
returnの使用例
下記の関数は、数値である引数xの2乗の値を返します。
function square(x) {
return x * x;
}
例: 関数の中断
関数は、return
が呼び出された場所で即座に停止します。
function counter() {
for (var count = 1; ; count++) { // 無限ループ
console.log(count + "A"); // Aは5まで
if (count === 5) {
return;
}
console.log(count + "B"); // Bは4まで
}
console.log(count + "C"); // ここに到達することは無い
}
counter();
// 出力:
// 1A
// 1B
// 2A
// 2B
// 3A
// 3B
// 4A
// 4B
// 5A
例: 関数自体をreturn
クロージャの詳細については、 JavaScript guideを参照してください。
function magic(x) {
return function calc(x) { return x * 42};
}
var answer = magic();
answer(1337); // 56154
仕様
ブラウザ互換性
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) |
IE | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
機能 | Android | Chrome for Android |
Firefox Mobile |
IE Mobile |
Opera Mobile |
Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
関連項目
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