オブジェクトが、別のオブジェクトのプロトタイプ(prototype)チェーンであるかを調べます。

注意: isPrototypeOfは、instanceof演算子とは異なります。 "object instanceof AFunction"の式では、 オブジェクトのプロトタイプチェーンは、AFunction自身に対してでは無く、 AFunction.prototypeに対して確認されます。

文法

prototypeObj.isPrototypeOf(obj)

prototypeObjは、引数のオブジェクトのプロトタイプチェーン内の各リンクに対して、検証を行うオブジェクトです。

引数	説明
object	このオブジェクトのプロトタイプチェーンが検索されます。

説明

isPrototypeOfメソッドは、オブジェクトが別のプロトタイプチェーン内のものであるか否かを調べます。

下記のプロトタイプチェーンを例に考えてみましょう。

function Fee() {
  // . . .
}

function Fi() {
  // . . .
}
Fi.prototype = new Fee();

function Fo() {
  // . . .
}
Fo.prototype = new Fi();

function Fum() {
  // . . .
}
Fum.prototype = new Fo();

この処理の後に、Fumをインスタンス化し、 FumのプロトタイプチェーンにFiのプロトタイプ(prototype)が存在するのかを確認するであれば、 下記のようにします。

var fum = new Fum();
. . .

if (Fi.prototype.isPrototypeOf(fum)) {
  // Fiからプロトタイプチェーンされたものであるという保証付きで、
  // 安全に処理を行うことが出来ます。
}

これに加え、instanceof演算子はとりわけ手軽に扱えるもので、 特定のプロトタイプチェーンからの子孫オブジェクトを扱う場合にのみ動作する事が出来るコードがあるとすると、 その特定のメソッドまたはプロパティが、そのオブジェクト上で提供されることを保証することが出来ます。

仕様

ブラウザ互換性

デスクトップ

機能	Chrome	Firefox (Gecko)	IE	Opera	Safari
基本	◯	◯	◯	◯	◯

モバイル

機能	Android	Chrome for Android	Firefox Mobile	IE Mobile	Opera Mobile	Safari Mobile
基本	◯	◯	◯	◯	◯	◯

関連項目

• instanceof
• Object.getPrototypeOf()

 Back to top