与えられたオブジェクト自身のプロパティの、プロパティ記述子(descriptor)を返します。(提供されたオブジェクト上の直接のものが提供され、prototypeチェーンに沿ったものは提供されません。)

文法

Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, prop)

引数	説明
obj	プロパティを見つけ出す対象となるオブジェクトを指定します。
prop	取得する記述子(description)のプロパティの名前を指定します。
戻り値
	オブジェクト上に存在すれば、与えられたプロパティの記述子が返り、そうでなければundefinedが返ります。

説明

このメソッドは、プロパティの記述子の一部を調べるのに使用することが出来ます。 JavaScriptのプロパティは、文字列値(string-valued)の名前とプロパティ記述子(descriptor)で構成されます。 プロパティ記述子(descriptor)のタイプと、それらの属性の詳細については、 Object.definePropertyを参照してください。

プロパティ記述子(descriptor)は、下記の属性から構成される記述(記録?)になります。

value

プロパティに関連付けられる値です。(データ記述子のみ)

writable

これがtrueである場合にのみ、プロパティに関連付けられた値を変更することが可能です。(データ記述子のみ)

get

プロパティへgetterとして提供される関数です。 getter無しにするには、undefinedを指定します。(アクセサ記述子のみ)

set

プロパティへsetterとして提供される関数です。 setter無しにするには、undefinedを指定します。(アクセサ記述子のみ)

configurable

trueの場合にのみ、このプロパティ記述子のタイプを変更することが可能であり、 また対応するオブジェクトから、このプロパティを削除することが可能です。

enumerable

trueの場合にのみ、対応するオブジェクトのプロパティ列挙中に現れます。

例

var o, d;

o = { get foo() { return 17; } };
d = Object.getOwnPropertyDescriptor(o, "foo");
// dは、{
          configurable: true,
          enumerable:   true,
          get:          /* 指定したgetter関数 */,
          set:          undefined
        }

o = { bar: 42 };
d = Object.getOwnPropertyDescriptor(o, "bar");
// d は、{
          configurable: true,
          enumerable:   true,
          value:        42,
          writable:     true
         }

o = {};
Object.defineProperty(o, "baz",
    {
      value: 8675309,
      writable: false,
      enumerable: false
    });
d = Object.getOwnPropertyDescriptor(o, "baz");
// dは、{
          value:        8675309,
          writable:     false,
          enumerable:   false,
          configurable: false
        }

仕様

ブラウザ互換性

デスクトップ

機能	Chrome	Firefox (Gecko)	IE	Opera	Safari
基本	5	4.0 (2)	8	12 alpha	5

モバイル

機能	Android	Firefox Mobile	IE Mobile	Opera Mobile	Safari Mobile
基本	?	?	?	?	?

Based on Kangax's compat table.

関連項目

• Object.defineProperty()

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