ラベル

https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/label

ラベル付けされた文は、breakまたはcontinue文で使用することが出来ます。参照することが出来るように処理文に対して、先頭に識別子を付けます。

文法

label :
statement

引数	説明
label	JavaScriptの予約語以外の識別子を指定します。
statement	処理文です。 `break`は、ラベル付けされた文と一緒に使用することが可能で、 `continue`は、ラベル付けされた繰り返し文と一緒に使用することが可能です。

無限ループに対してラベルを使用することが可能で、 breakまたはcontinue文を使用して、プログラムが繰り返し処理を中断するべきか、または次の実行に移るべきか否かを指定します。

JavaScriptには、goto文が無い事に注意して下さい。この代わりとして、breakとcontinueを使用することが出来ます。

ラベルの使用は避けてください
ラベルの使用はプログラムを読みにくく、理解しにくいものにするため、JavaScriptにおいて一般的に使用されるものではありません。出来る限りラベルの使用は避け、関数呼び出し、またはエラーのthrowを使用して下さい。

例

繰り返し文のラベル付けされたcontinueの使用例

var i, j;

loop1:
for (i = 0; i < 3; i++) { //"loop1"にラベル付けされた1つ目の文です。
   loop2:
   for (j = 0; j < 3; j++) { //"loop2"にラベル付けされた2つ目の文です。
      if (i == 1 && j == 1) {
         continue loop1;
      }
      console.log("i = " + i + ", j = " + j);
   }
}

// 出力:
//   "i = 0, j = 0"
//   "i = 0, j = 1"
//   "i = 0, j = 2"
//   "i = 1, j = 0"
//   "i = 2, j = 0"
//   "i = 2, j = 1"
//   "i = 2, j = 2"
// "i = 1, j = 1"と"i = 1, j = 2"の両方が
// どのようにスキップされたのかに注目してください。

ラベル付けされたcontinue文の使用例

この例では、項目の配列と検証用の配列を与え、全ての検証をパスした項目の数をカウントします。

var itemsPassed = 0;
var i, j;

top:
for (i = 0; i < items.length; i++){
  for (j = 0; j < tests.length; j++)
    if (!tests[j].pass(items[i]))
      continue top;
  itemsPassed++;
}

for繰り返し文でのラベル付されたbreakの使用例

var i, j;

loop1:
for (i = 0; i < 3; i++) { //"loop1"にラベル付けされた1つ目の文です。
   loop2:
   for (j = 0; j < 3; j++) { //"loop2"にラベル付けされた2つ目の文です。
      if (i == 1 && j == 1) {
         break loop1;
      }
      console.log("i = " + i + ", j = " + j);
   }
}

// 出力:
//   "i = 0, j = 0"
//   "i = 0, j = 1"
//   "i = 0, j = 2"
//   "i = 1, j = 0"
// 前述のcontinueの例との違いを確認してください。

ラベル付けされたbreak文の使用例

この例では、項目の配列と検証用の配列を与え、全ての検証をパスするか確認します。

var itemsPassed = 0;
var i, j;

top:
for (i = 0; i < items.length; i++){
  for (j = 0; j < tests.length; j++)
    if (!tests[j].pass(items[i]))
      continue top;
  itemsPassed++;
}

for繰り返し処理でのラベル付けされたbreakの使用例