カンマ演算子
カンマ演算子は、その各オペランド(対象)を評価(左から右へ)し、最後のオペランドの値を返します。
文法
expr1, expr2, expr3...
引数 | 説明 |
---|---|
expr1, expr2, expr3... | それぞれの式を指定します。 |
1つの式が必要とされる場所に複数の式を含めたいような場合に、カンマ演算子を使用することが出来ます。
この演算子の最も一般的な使用方法に、for
ループへの複数のパラメーターの提供が挙げられます。
例
変数a
が1次元側が10個の要素を持つ2次元配列である場合、
下記のコードはカンマ演算子を使用して、一度に2つの変数を増加します。
var
文の中のカンマは、カンマ演算子は式の中には存在しないことから、
カンマ演算子では無いことに注意してください。
これは、var
文の中で、それらをひとまとめに連結するための特別な文字です。
ただし、実際にはこのカンマはカンマ演算子とほとんど同じように動作します。
このコードは配列内の対角線上の位置の要素の値を出力します。
for (var i = 0, j = 9; i <= 9; i++, j--)
document.writeln("a[" + i + "][" + j + "] = " + a[i][j]);
処理をした後に戻り値を返す
別の例として、戻り値を返す前に、カンマを使用して処理をさせるというものがあります。 最後の要素が返されるわけですが、その他の全ての要素は同様に評価されます。 そのため、次のような事が可能です。
function myFunc () {
var x = 0;
return (x += 1, x); // return ++x; と同じ
}
仕様
ブラウザ互換性
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) |
IE | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
機能 | Android | Chrome for Android |
Firefox Mobile |
IE Mobile |
Opera Mobile |
Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
関連項目
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