typeof
オペランド(対象となる変数等のこと)の型を示す文字列を返します。
文法
typeof
演算子の後に、そのオペランド(対象)が続きます。
typeof operand
operand
は、型を返したいオブジェクトを表す式、またはプリミティブを指定します。
説明
下記のテーブルは、typeof
が返す可能性のある値の要約になります。
型とプリミティブについての詳細な情報については、
JavaScriptのデータ構造ページを参照してください。
型 | 結果 |
---|---|
未定義 | "undefined" |
Null | "object" (詳細は後述) |
真偽値 | "boolean" |
数値 | "number" |
文字列 | "string" |
シンボル (ECMAScript 6で追加) | "symbol" |
Hostオブジェクト (JS環境によって提供) | 実装依存 |
関数オブジェクト (implements [[Call]] in ECMA-262 terms) | "function" |
その他のオブジェクト | "object" |
例
通常のケース
// Numbers
typeof 37 === 'number';
typeof 3.14 === 'number';
typeof Math.LN2 === 'number';
typeof Infinity === 'number';
typeof NaN === 'number'; // "数値では無い"にも関わらず…
typeof Number(1) === 'number'; // この形式は使用しないでください!
// Strings
typeof "" === 'string';
typeof "bla" === 'string';
typeof (typeof 1) === 'string'; // typeof always return a string
typeof String("abc") === 'string'; // この形式は使用しないでください!
// Booleans
typeof true === 'boolean';
typeof false === 'boolean';
typeof Boolean(true) === 'boolean'; // この形式は使用しないでください!
// Symbols
typeof Symbol() === 'symbol'
typeof Symbol('foo') === 'symbol'
typeof Symbol.iterator === 'symbol'
// Undefined
typeof undefined === 'undefined';
typeof blabla === 'undefined'; // 未定義の変数
// Objects
typeof {a:1} === 'object';
// Array.isArray、または Object.prototype.toString.callを使用して、
// 通常のオブジェクトと配列を識別します。
typeof [1, 2, 4] === 'object';
typeof new Date() === 'object';
// 下記は混乱の元になります。使用しないでください!
typeof new Boolean(true) === 'object';
typeof new Number(1) === 'object';
typeof new String("abc") === 'object';
// Functions
typeof function(){} === 'function';
typeof Math.sin === 'function';
null
// 初期のJavaScriptから、これが成り立ちます。
typeof null === 'object';
JavaScriptの最初の実装では、JavaScriptの値は、型のタグと値として表されていました。
オブジェクトの型のタグは0
を、
nullはNULLポインタとして表されていました。(多くのプラットフォームで0x00
)
その結果、nullは型のタグとして0を持ち、このために不法なtypeof
の戻り値になってしまいました。
(参照: The history of “typeof null”)
ECMAScriptに修正が(オプトインを介して)提案されましたが、却下されました。
提案が受け入れられていれば、typeof null === 'null'
という結果になっていたでしょう。
正規表現
呼び出し可能な正規表現で、幾つかのブラウザで非標準な動きをします。
typeof /s/ === 'function'; // Chrome 1~12は、ECMAScript 5.1に準拠していません。
typeof /s/ === 'object'; // Firefox 5~は、ECMAScript 5.1に準拠。
仕様
ブラウザ互換性
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) |
IE | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
機能 | Android | Chrome for Android |
Firefox Mobile |
IE Mobile |
Opera Mobile |
Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
IE host objects are objects not functions
IEの6、7、8の多くのホストオブジェクトは、オブジェクトであり関数ではありません。 下記はそれを示す一例になります。
typeof alert === 'object'
関連項目
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