.slideUp()

スライドアップのアニメーションで要素を表示します。

.slideUp( [duration] [, callback] ) 1.0追加

戻り値:jQuery

引数 説明
[duration] スライドアップするアニメーション時間を指定します。
[callback] アニメーション完了後に実行したい関数を指定します。

.slideUp( [options] ) 1.0追加

戻り値:jQuery

引数 説明
options

型:PlainObject

メソッドに渡すオプションのマップになります。

duration

型:Number or String 初期値:400

アニメーションがどれぐらいの時間、実行されるのかを決定する値を指定します。

easing

型:String 初期値:swing

トランジション(移り変わり)に使用されるイージング(easing)関数を表す文字列を指定します。

queue

型:Boolean or String 初期値:true

エフェクトのキューに、アニメーションを追加するか否かを示す真偽値を指定します。 falseの場合は、そのアニメーションは即座に開始されます。

jQuery1.7から、文字列で表現されるアニメーションをキューに追加するケースで、 queueオプションが文字列も受け付けることが可能になりました。 カスタムのキュー名が使用されている場合、アニメーションは自動的に実行されません。 開始するには、.dequeue("queuename")を呼びださなければいけません。

specialEasing

型:PlainObject

1つ以上のCSSプロパティを含むオブジェクトを指定します。 このCSSプロパティの値には、イージング(easing)を指定します。 (1.4 追加)

step

型:Function( Number now, Tween tween )

それぞれのアニメーション要素の、それぞれのアニメーションされるプロパティのために呼び出される関数を指定します。 この関数は、プロパティの値が設定される前にそれを変更する出来るように、Tweenオブジェクトを修正する機会を提供してくれます。

progress

型:Function( Promise animation, Number progress, Number remainingMs )

アニメーションの各ステップの後に呼び出される関数を指定します。 アプにメーションのプロパティの数に関係なく、アニメーションされる要素毎に1度だけ呼びだされます。 (1.8 追加)

complete

型:Function()

要素のアニメーションの完了時に一度だけ呼び出される関数を指定します。

start

型:Function( Promise animation )

要素のアニメーションが開始される際に呼び出される関数を指定します。 (1.8 追加)

done

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションの完了の際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは解決(resolved)されています) (1.8 追加)

fail

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションの完了失敗の際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは拒絶(rejected)されています) (1.8 追加)

always

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションが完了、または完了せずに停止した際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは、解決(resolved)または拒絶(rejected)のいずれかになります。) (1.8 追加)

.slideUp( [duration] [, easing] [, callback] ) 1.4.3追加

戻り値:jQuery

引数 説明
[duration] スライドアップするアニメーション時間を指定します。
[easing] アニメーションの変化の種類を指定します。
[callback] アニメーション完了後に実行したい関数を指定します。
<div id="clickme">
  ここをクリック

<img id="book" src="book.png" alt="" width="100" height="123" />
$('#clickme').click(function() {
  $('#book').slideUp('slow', function() {
    // アニメーション完了後に実行したい処理
  });
});

解説

.slideUp()メソッドは一致した要素のheightをアニメーションします。 下の部分をスライドアップし、項目を覆い隠します。 heightが0に達すると(または、CSSのmin-heightプロパティが指定されていればその値に)、 displayスタイルのプロパティはnoneに設定され、 その要素はページのレイアウトに影響を与えなくなります。

durationへの数値はミリ秒として扱われ、高い値はアニメーションを遅くし、低い値はアニメーションを速めます。 文字列の'fast''slow'は、 それぞれ200600ミリ秒のdurationとして扱われます。 他の文字列が指定された場合、またはdurationパラメーターが省略された場合、 デフォルトの400ミリ秒が使用されます。

下記のような単純な画像の要素をアニメーションさせることも可能です。

<div id="clickme">
  Click here
</div>
<img id="book" src="book.png" alt="" width="100" height="123">

初期状態で隠されている要素を、ゆっくり隠します。

$( "#clickme" ).click(function() {
  $( "#book" ).slideUp( "slow", function() {
    // アニメーション完了時に実行したいことがあれば指定
  });
});
0042 06 slideup

イージング(easing)

jQuery 1.4.3からは、イージング(easing)関数の文字列を任意に指定できるようになりました。 イージング関数は、アニメーションの異なるポイントでの進行の速度を指定するものです。

jQueryライブラリで指定できるイージングは、デフォルトのswingと、 一定のペースで進行するlinearのみです。 より多くのイージング関数を使用するにはプラグインが必要で、 特に有名なのはjQuery UIになります。

コールバック関数

指定された場合、アニメーションが完了した際に実行されます。 これは、続けて異なるアニメーションを実行したい際に便利です。 このコールバックは引数を送りませんが、thisにはアニメーションされているDOM要素が設定されています。 もし、複数の要素がアニメーションされている場合、 コールバックは一致した要素ごとに実行されるのであり、アニメーションごとに実行されるわけでは無いことに注意しなければいけません。

jQuery 1.6から.promise()メソッドを結合して、 deferred.done()メソッドで全ての一致している要素のアニメーションの完了時に、 単一のコールバックを実行することが可能になりました。(.promise()の例を参照)

アニメーションのOFF

  • .slideUp()を含む全てのjQueryのエフェクトは、 jQuery.fx.off = trueにすることで実際にはdurationを0に設定することで、 グローバル全体でOFFにすることが可能です。 詳細は、jQuery.fx.offを参照してください。
  • .slideUp()はpostion(relative、absolute、fixed)を持つ<ul>とその<li>要素上で呼び出された場合、 <ul>が"lyaout"を持たないと、IE6から少なくともIE9では正しく動作しない可能性があります。 この問題を解決するには、ulのCSS定義にposition: relative;zoom: 1;を追加してください。

デモ

各DIV要素を0.4秒かけてスライドアップして非表示にします。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <style>
  div { background:#3d9a44; margin:3px; width:80px;
    height:40px; float:left; }
  </style>
  <script src="http://code.jquery.com/jquery-latest.js"></script>
</head>
<body>
Click me!
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<script>
  $(document.body).click(function () {
    if ($("div:first").is(":hidden")) {
      $("div").show("slow");
    } else {
      $("div").slideUp();
    }
  });
</script>
</body>
</html>

0.6秒掛けてinput要素をスライドアップで非表示にした後、コールバック関数によって メッセージを表示します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <style>
 div { margin:2px; }
</style>
  <script src="http://code.jquery.com/jquery-latest.js"></script>
</head>
<body>
  <div>
  <button>Hide One</button>
  <input type="text" value="One" />
</div>
<div>
  <button>Hide Two</button>
  <input type="text" value="Two" />
</div>
<div>
  <button>Hide Three</button>
  <input type="text" value="Three" />
</div>
<div id="msg"></div>
<script>
  $("button").click(function () {
    $(this).parent().slideUp("slow", function () {
      $("#msg").text($("button", this).text() + " has completed.");
    });
  });
</script>
</body>
</html>

 Back to top

© 2010 - 2017 STUDIO KINGDOM