.fadeToggle()

フェード処理での表示・非表示切り替え処理を行います。

.fadeToggle( [duration] [, easing] [, callback] ) 1.4.4追加

戻り値:jQuery

引数 説明
[duration] フェードするアニメーション時間を指定します。
[easing] アニメーションの変化の種類を指定します。
[callback] アニメーション完了後に実行したい関数を指定します。

.fadeToggle( [options] ) 1.4.4追加

戻り値:jQuery

引数 説明
options

型:PlainObject

メソッドに渡すオプションのマップになります。

duration

型:Number or String 初期値:400

アニメーションがどれぐらいの時間、実行されるのかを決定する値を指定します。

easing

型:String 初期値:swing

トランジション(移り変わり)に使用されるイージング(easing)関数を表す文字列を指定します。

queue

型:Boolean or String 初期値:true

エフェクトのキューに、アニメーションを追加するか否かを示す真偽値を指定します。 falseの場合は、そのアニメーションは即座に開始されます。

jQuery1.7から、文字列で表現されるアニメーションをキューに追加するケースで、 queueオプションが文字列も受け付けることが可能になりました。 カスタムのキュー名が使用されている場合、アニメーションは自動的に実行されません。 開始するには、.dequeue("queuename")を呼びださなければいけません。

specialEasing

型:PlainObject

1つ以上のCSSプロパティを含むオブジェクトを指定します。 このCSSプロパティの値には、イージング(easing)を指定します。 (1.4 追加)

step

型:Function( Number now, Tween tween )

それぞれのアニメーション要素の、それぞれのアニメーションされるプロパティのために呼び出される関数を指定します。 この関数は、プロパティの値が設定される前にそれを変更する出来るように、Tweenオブジェクトを修正する機会を提供してくれます。

progress

型:Function( Promise animation, Number progress, Number remainingMs )

アニメーションの各ステップの後に呼び出される関数を指定します。 アプにメーションのプロパティの数に関係なく、アニメーションされる要素毎に1度だけ呼びだされます。 (1.8 追加)

complete

型:Function()

要素のアニメーションの完了時に一度だけ呼び出される関数を指定します。

start

型:Function( Promise animation )

要素のアニメーションが開始される際に呼び出される関数を指定します。 (1.8 追加)

done

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションの完了の際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは解決(resolved)されています) (1.8 追加)

fail

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションの完了失敗の際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは拒絶(rejected)されています) (1.8 追加)

always

型:Function( Promise animation, Boolean jumpedToEnd )

要素のアニメーションが完了、または完了せずに停止した際に呼び出される関数を指定します。 (Promiseオブジェクトは、解決(resolved)または拒絶(rejected)のいずれかになります。) (1.8 追加)

解説

.fadeToggle()メソッドは、一致した要素のopacity(不透明度)をアニメーションします。 表示されている要素上でこのメソッドを呼び出してopacityが0に達すると、displayのstyleがnoneに設定されるため、 その要素がページのレイアウトに影響を与えなくなります。

durationへの数値はミリ秒として扱われ、高い値はアニメーションを遅くし、低い値はアニメーションを速めます。 文字列の'fast''slow'は、 それぞれ200600ミリ秒のdurationとして扱われます。 他の文字列が指定された場合、またはdurationパラメーターが省略された場合、 デフォルトの400ミリ秒が使用されます。

イージング(easing)

jQuery 1.4.3からは、イージング(easing)関数の文字列を任意に指定できるようになりました。 イージング関数は、アニメーションの異なるポイントでの進行の速度を指定するものです。

jQueryライブラリで指定できるイージングは、デフォルトのswingと、 一定のペースで進行するlinearのみです。 より多くのイージング関数を使用するにはプラグインが必要で、 特に有名なのはjQuery UIになります。

コールバック関数

指定された場合、アニメーションが完了した際に実行されます。 これは、続けて異なるアニメーションを実行したい際に便利です。 このコールバックは引数を送りませんが、thisにはアニメーションされているDOM要素が設定されています。 もし、複数の要素がアニメーションされている場合、 コールバックは一致した要素ごとに実行されるのであり、アニメーションごとに実行されるわけでは無いことに注意しなければいけません。

jQuery 1.6から.promise()メソッドを結合して、 deferred.done()メソッドで全ての一致している要素のアニメーションの完了時に、 単一のコールバックを実行することが可能になりました。(.promise()の例を参照)

アニメーションのOFF

  • .fadeToggle()を含む全てのjQueryのエフェクトは、 jQuery.fx.off = trueにすることで実際にはdurationを0に設定することで、 グローバル全体でOFFにすることが可能です。 詳細は、jQuery.fx.offを参照してください。

デモ

1つ目のP要素はゆっくりフェードし、2つ目のP要素は素早くフェードし、完了後に"finished"を出力します。 それぞれのボタンのクリックで、フェードインとフェードアウトを交互に繰り返します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="http://code.jquery.com/jquery-latest.js"></script>
</head>
<body>

<button>fadeToggle p1</button>
<button>fadeToggle p2</button>

<p>このP要素はゆっくりフェードします。</p>
<p>このP要素は素早くフェードして、完了後"finished"を出力します。</p>

<div id="log"></div>

<script>
$("button:first").click(function() {
  $("p:first").fadeToggle("slow", "linear");
});
$("button:last").click(function () {
  $("p:last").fadeToggle("fast", function () {
    $("#log").append("<div>finished</div>");
  });
});
</script>
</body>
</html>

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