$sceDelegate
概要
$sceDelegateは、AngularJSに厳格な文脈のエスケープ(SCE)を提供するために、 $sceサービスによって使用されるサービスです。
一般的には、$sceサービスでAngularJS内でのSCEの動作をカスタマイズする代わりに、 $sceDelegateを構成または上書きします。 $sceは非常に多くの略記メソッド等を提供するため、 本当に必要な3つのコアとなる関数(trustAs、getTrusted、valueOf)の動作方法を置き換えます。 $sceは、$sceDelegateへこれらのオペレーションを委譲します。
このサービスの設定については、$sceDelegateProviderを参照してください。
$sceDelegateのデフォルトのインスタンスは、多少問題があってもそのまま使用されるべきです。 $sceの振る舞いを変更するためにこれを完全に上書きし、 テンプレートのようなAngularJSのリソースを読み込むために、信用するURLのホワイトリストとブラックリストを設定する代わりに、 共通して$sceDelegateProviderの構成を行います。 $sceDelegateProvider.resourceUrlWhitelistと、 $sceDelegateProvider.resourceUrlBlacklistを参照してください。
getTrusted(type, maybeTrusted)
$sceDelegate.trustAsの呼び出しの結果を取得し、 もし、問い合されたコンテキストタイプが作成されたタイプのスーパータイプ(supertype)であった場合、 元の提供された値が返りその結果を取得します。 もしこの条件が満たされない場合、例外がスローされます。
引数 | 説明 |
---|---|
type |
型: この値が使用されているコンテキストの種類を指定します。 |
maybeTrusted |
型: 直前の$sceDelegate.trustAsの呼び出し結果を指定します。 |
戻り値 | 説明 |
型: もし、このコンテキスト内で有効である場合、$sceDelegate.trustAsに元々提供されていた値が返ります。 そうでなければ例外がスローされます。 |
特定の厳格な文脈のエスケープ(SCE)のコンテキスト(ng-html-bind-unsafe、ng-include、 任意のsrc属性補完, onclick等に紐付いた任意のDOMイベントの紐付け属性、など)として、 Angularによって信頼されたとするオブジェクトを返します。 これは提供された値を使用します。 $sceで、厳格な文脈のエスケープ(SCE)を有効にする方法を確認してください。
引数 | 説明 |
---|---|
type |
型: 値として使用しても、安全であるとするコンテキストの種類を指定します。 (例: url、resourceUrl、html、js、css) |
value |
型: 信頼出来る/安全である、とみなされるべき値を指定します。 |
戻り値 | 説明 |
型: Angularが期待する$sce.trustAs()からの戻り値を、 代わりに使用することが可能な値を返します。 |
trustAs(type, value)
もし、渡された引数が$sceDelegate.trustAsの前の呼び出しによって返されていた場合は、 $sceDelegate.trustAsに渡されていた値を返します。 そうでなければ、そのままその値を返します。
引数 | 説明 |
---|---|
value |
型: 直前の$sceDelegate.trustAsの呼び出しの結果か、またはそれ以外のものを指定します。 |
戻り値 | 説明 |
型: もし、$sceDelegate.trustAsの呼び出し結果の値である場合、元々それに対して提供されていた値が返ります。 そうでなければ、引数の値をそのまま返します。 |
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